遠いあの日のカーティスクリークへ

カーティスクリーク…この言葉を聞いたことがあるだろうか?『カーティスクリーク』とは、シェリダン・アンダーソンの書いたフライフィッシングの手引書『カーティス・クリーク宣言』に記されている、御まじないのような言葉である。

カーティスクリーク、それは「我が心の川」「誰にも教えたくない秘密のポイント」、そして「どこか懐かしい憩いの場所」…澄んだ水、そこには冷たい流れに魚たちが泳ぐ、喜びに満ちたどこまでも続く川の広がり…。

釣りを始めてから10年近く経つが、先日、幸運なめぐり合わせから本格的にフライフィッシングを始めた。幼い頃に見た、映画『リバーランズ・スルーイット』。モンタナの大自然の中で華麗なシャドウ・キャストでトラウトを釣り上げる主人公を見た時から、フライフィッシングというものに、どこか他の釣りとは少し異なる魅力を感じていた。それが何であるのか?まだ満足にキャスティングもできない私には、到底語りつくすことができないが、今思うのは、フライフィッシングはひとつの完成された芸術ではないかということだ。おおげさかもしれないが、キャスティングからランディングまでの所作は、そのどれもが感性を刺激する。

キャスティングはこの釣りにおいて、ひとつの関門である。投げることが難しい、投げれなければ、釣れない。ダブルフォール、ロールキャスト、スペイ、シューティングスペイ、そしてシャドウキャスト、多様なキャスティングが存在する。まだまだ私も練習途中ではあるが、ようやくダブルフォールができるようになってきたところだ。キャスティングを教えて頂いた師匠達には「とても初心者の出来るループではない!」と、ありがたい御言葉を頂き、これがまた大きな励みとなっている。

そして、先日、初めてフライでの1匹をキャッチした。キャスティングからアプローチまで丁寧に教えて頂いた師に感謝すると共に、今後もこのフライフィッシングを通して、釣りの魅力を探っていきたいと思う。

ありがたいことに、このWebを見て学生問わず多くの皆様から、連絡を頂きました! 更新も定期的に行っていきたいと思いますので、どうぞ楽しみにしてください!

Angler  柴 光則



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